第1話|監視銘柄の絞り込み—“素直に動く板”だけにする
元手200万円→193万円(▲7万円)からの回復計画。日中は板を見られないため、引け後判断オンリーで勝率を上げる仕組み作りが出発点です。第1章では、監視銘柄の絞り込みを徹底して、毎晩15分で十分な判断ができる体制を作ります。
目次
今日の出来事サマリー
- 候補が多すぎて迷子 → “素直に動く板”だけ残す方針に転換
- 流動性・時価総額・出来高の安定性・イベント耐性の4軸でスクリーニング
- 監視テンプレ(RSI9/14・MACD・ボリンジャー・5/25MA・出来高20日平均比)をNotionに固定化
状況:迷子を生む「なんでも監視」
- 候補銘柄を増やすほど、条件が整っていないのに入るミスが増加。
- 寄りを見られないので“瞬発力勝負”は不可。終値で素直に判定できる銘柄が最適。
判断:4つのふるいで“素直さ”を数値化
- 流動性:出来高が常時上位クラス(例:東証の出来高上位30前後に頻出)
- 時価総額:大型中心(個別ニュースで乱高下しにくい)
- 出来高の安定性:20日平均比で極端な凹凸が少ない
- イベント耐性:決算・権利落ちなどでもギャップ→日足で整い直す傾向がある
→ この4軸に合う銘柄は、終値主義の判定が効きやすい=“夜トレ”向き。
執行:監視リストを8銘柄に固定
- 候補:三菱商事(8058)/ 三菱UFJ(8306)/ 三井住友FG(8316)/ KDDI(9433)/ NTT(9432)/ ソフトバンク(9434)/ 日本郵船(9101)/ トヨタ(7203)
- テンプレ指標(日足・週足)
- トレンド:5MA/25MAの向きと位置
- オシレーター:RSI9の再突破/RSI14>50
- モメンタム:MACDクロス/ヒストグラム縮小
- バンド/ボラ:ボリンジャー(±2σ)/ATR(14)
- 需給:出来高20日平均比
- 運用ルール
- 毎晩、8枚の同フォーマットでチェック → 条件が2つ以上合致したら翌営業日にエントリー検討
- エントリーは引け成り or 引け指値のみ
- ストップは直近安値-1×ATR or 25MA割れの高い方に設定(ヒゲ狩り回避)
結果:判断時間15分、迷い激減
- チャートを見る順番と指標が完全に固定化。
- 「入らない理由」もテンプレで即判定できるため、無駄弾ゼロへ。
- 翌章以降の“押し目/権利落ちリバ/戻り判定”の精度が上がる土台が完成。
学び:最初の刈り込みが勝率に直結
- 勝ちは“うまいエントリー”以前に**“悪い候補を消す”**で作られる。
- 終値主義×大型・高流動性は、夜にだけ判断する個人にとって最適解のひとつ。
付録:私のチェックボックス(コピペ用)
- 5MA↑&25MA↑(または5>25で上)
- RSI9が30→上抜け/RSI14>50維持
- MACDGC間近 or GC直後(ヒストグラム縮小→プラ転)
- ボリンジャー-2σ反発 or +2σバンドウォーク初動
- 出来高20日平均比 ≥ 1.2
- ATR(14)に対するストップ位置が妥当(直近安値-1ATR or 25MA割れ)
- ニュース/決算/配当のイベント把握済み
次章予告
第2章は、“売られすぎ反発”を日本ペイントで実践。条件の合致→分割利確→トレイリングの初期値まで、手順を数字で公開します。
