【第8章】ケーススタディ(川崎重工・ソシオ)—“崩壊点”と“回転”の具体化
結論:
- 川崎重工は「8,800円割れ=上昇否定」の崩壊点ベースで淡々と撤退。
- ソシオは「10〜15円回転」+「朝イチ+30円は利確優先」でスピード重視。
共通項は、板と出来高で“今は伸ばす/確保する”を数値で決めること。
目次
ケース1|川崎重工(KHI)—8,800円を“シナリオ崩壊点”に
なぜ8,800円?
- 押し安値に近い=ここを明確に割ると上昇波が無効化
- 価格帯別出来高の“太い帯”の下端=割れると薄い帯へ滑りやすい
- レジサポ転換の境界=終値で下回ると需給が逆転
基本プラン(例:200株)
- 想定エントリー E=8,880円
- 崩壊点 S=8,800円(幅 D=80円)
- 先行利確:+1R=8,960円で100株確保
- 残り100株:先行利確ヒットで**逆指値を建値(8,880)**へ → 損ゼロ運用
- 再エントリー:8,800を出来高伴って奪回→押し目形成で半分サイズ
IF-THEN(コピペ運用)
IF 8,800円を終値で割れ
THEN 成行で全撤退(スリッページは許容)
IF 8,800円を出来高を伴って再奪回し、5分足で押し目を作る
THEN 押し目で半分サイズで再エントリー(逆指値は8,800−バッファ)
IF 直上に厚い売り板(+10〜15円/周辺の2〜3倍)が出現
THEN 半分利確して軽くする(残りは突破確認までホールド)
ケース2|ソシオ(ボラ大)—10〜15円回転&朝イチ+30円は利確優先
特性を理解
- 値幅が出やすい=有利だが巻き戻しも速い
- 板が薄くなる瞬間に一気に吹き上がる → 伸ばしゾーン
- 反対に厚い売り板が近いと失速しやすい → 早め利確
ルール(実務)
- 通常回転:+10〜15円で半分利確 → 残りはトレーリング
- 朝イチ急騰:+30円以上伸びたら利確優先(半分〜全利)
- 板チェック:2,860円台に入ったら2,850円の買い板の厚みを確認
- 割れたら即撤退(逆指値)
ミニシナリオ(例:平均2,830円/200株)
- 先行利確:2,840〜2,845円で100株
- 建値移動:先行利確ヒット→逆指値を2,830円へ
- トレーリング:直近押し安値−5円 or 5分足EMA20終値割れ
IF-THEN(コピペ運用)
IF +10〜15円達成
THEN 50%利確 → 逆指値を建値へ
IF 寄り後の一気上げで+30円以上
THEN 欲張らずに利確優先(半分〜全利確)
IF 2,850円の買い板が崩れた or 明確に割れ
THEN 逆指値で即撤退(成行許容)
板×出来高=判断の一貫性
伸ばすサイン
- 直上3段の売り合計 ≤ 直下3段の買い合計 × 0.4
- 陽線+出来高増が2本以上継続
利確優先サイン
- 近距離(+10〜15円)に厚い売り壁(周辺の2〜3倍)
- 上ヒゲ長い+出来高スパイク(勢い終了の合図)
失敗あるある → 即修正
- “崩壊点”を動かす → 株数調整で守る(Sは固定)
- 朝イチの+30円で我慢 → ルールどおり利確優先
- 壁直撃で反転 → 手前で半分確保→突破確認で残り
取引後メモ(テンプレ)
### ケース復習メモ
- 銘柄/日時:
- 崩壊点(S)/根拠:
- 先行利確/到達可否:
- 板の壁/距離/サイズ:
- 出来高の変化(増/スパイク/失速):
- ルール遵守(はい/いいえ):
- 改善1つ:
まとめ
- 川崎重工:8,800円割れ=撤退を機械的に。奪回+押し目なら半分で再開。
- ソシオ:10〜15円回転+朝イチ+30円は利確優先で“守りつつ伸ばす”。
- 板と出来高を合わせ、IF-THENで即断即決。これが再現性を生みます。
免責:本記事は学習目的の一般情報です。投資判断はご自身の責任で行ってください。
