【第7章】“シナリオ×資金管理×実行”ワークフロー
結論:型どおりにやれば、9割の迷いは消えます。
今日から使える5ステップを、“数値”と“IF-THEN”で固定しましょう。
目次
全体像(5ステップの地図)
- 地合いを見る:指数・セクター・出来高の空気を確認
- シナリオを作る:崩壊ポイント(S)と狙いを言語化
- 資金管理(逆算):許容損失→株数→エントリーを決める
- 発注を整える:OCO/逆指値/分割利確/トレーリング
- 実行&振り返り:IF-THENの遵守→KPI記録→改善1つ
1) 地合いチェック(2分)
- 指数:日経・TOPIX(方向/前日高安の位置)
- セクター:自分の銘柄と同方向か?
- 出来高:寄り後の前日比が増えているか?
IF-THEN
IF 指数が前日高値の上で推移&セクターも強い
THEN ロング優先。サイズ=通常
ELSE 地合い弱い → サイズ半分 or 見送り
2) シナリオ作成(崩壊点から決める)
- 水平線:直近で何度も止まった高値・安値
- 出来高帯:太い“山”の上端/下端
- 無効化条件(文章化):
「S:◯◯円を終値で割ったら上昇否定」
IF-THEN
IF 支持線(S)を終値で割れ
THEN 撤退。戻りを待って再構築
3) 資金管理(逆算で株数を決める)
- 許容損失:
L = 資金 × リスク%(例:100万×2%=2万) - 幅:
D = |E − S|(バッファ込み:+1〜3ティック) - 株数:
min( L ÷ D , 資金 ÷ E )(単元に丸め)
IF-THEN
IF 計算株数 < 単元(100株)
THEN その銘柄は見送り or ミニ株で練習
4) 発注セット(自動で迷いを減らす)
- OCO:先行利確(+1R or +◯円)+逆指値(S−バッファ)
- 分割利確:50/50 or 30/70(第4章の型を採用)
- 建値移動:先行利確ヒット→逆指値を建値へ
- トレーリング:5分足直近押し安値−5円 or EMA20終値割れ
IF-THEN
IF 先行利確が約定
THEN 逆指値を建値へ。以後はプラス圏のみで決着
5) 実行&振り返り(勝率より“遵守率”)
- ルール遵守率=「IF-THEN通りに実行した回数/総トレード」
- デイリーロス上限:例)3R or 口座の3%
- 2連敗で終了(第3章)
- 取引後メモ:理由・感情・学び“1行”
IF-THEN
IF 2連敗 or デイリー上限超過
THEN その日は終了。翌日に回す
1枚シート(印刷して机に置く)
# 5ステップ・ワークフロー
1. 地合い:指数/セクター/出来高 → 強・中・弱( )
2. シナリオ:狙い( )、崩壊S=( )円(終値基準/タッチ即)
3. 逆算:資金=( )円、リスク%=( )、L=( )円、E=( )円、D=( )円、株数=( )株
4. 発注:OCO(利確=E+( )/ 逆指=( ))、建値移動(達成時)、トレーリング基準( )
5. 実行&振り返り:IF-THEN遵守( はい/いいえ )、学び一行( )
スプレッドシート式(コピペでOK)
許容損失 L = A * r幅 D = ABS(E - S) + slip(slip=想定スリッページ/株)株数 = FLOOR( MIN( L / D , A / E ), 単元 )先行利確価格 = E + 1R(買い)建値移動フラグ = IF(先行利確約定, TRUE, FALSE)
失敗を減らす“3つの固定”
- 時間:同じ銘柄にすぐ入り直さない(最低1本空ける)
- サイズ:損切り直後は半分(第3章)
- 終了条件:2連敗 or デイリー上限で終了
まとめ
- 地合い→シナリオ→逆算→設定→実行の5ステップで迷いを排除。
- IF-THENとOCO/建値移動/トレーリングの自動化で、感情をはさまない。
- “遵守率”をKPIに回すと、自然とパフォーマンスが整います。
免責:本記事は学習目的の一般情報です。投資判断はご自身の責任で行ってください。
