【第6章】“利益を逃す”パターンを潰す具体策
結論:半分だけ早めに利確して“安全圏”を作り、残りはルールで伸ばす。
さらに目標値と逆指値を事前固定すれば、欲や恐怖に振り回されません。
目次
よくある“利益を逃す”2大パターン
- 利確を先延ばし
- 「もっと伸びるかも」で高値圏まで我慢 → 反転で利益消滅。
- 下げてから慌てて損切り
- 押し目で投げてすぐ反発 → “底売り”でダブルパンチ。
対策の核心:
- 先に半分だけ確保(心理の安定)+残りは機械的に追う(伸び取り)。
- 目標値と撤退の数字を、エントリー前に固定。
事前に決める“3つの数字”
- 先行利確:
+1Rまたは+◯円(例:+20円) - 最大狙い:抵抗帯/前日高値/価格帯別出来高の山(例:2,850〜2,860円)
- 撤退ライン:直近押し安値−5円 or 5分足EMA20終値割れ
R=リスク1単位(エントリーと損切りの幅)。幅20円なら1R=20円。
分割利確の運用(200株の例)
- 平均2,800円エントリー/S=2,780円(D=20円=1R)
- +20円(2,820円)で100株利確 → 2,000円確定
- 残り100株の逆指値を建値(2,800)へ → マイナスは原則ゼロ
- 抵抗帯(例:2,850〜60)手前でさらに50株を利確、残りはトレーリングで追う
“ソシオ(ボラ大)”の回転ルール例
- 通常:10〜15円幅で回転(+10〜15円で半分確保)
- 朝イチ急騰:+30円以上伸びたら利確優先(半分〜全利)。
- 板チェック:2,860円台に入ったら2,850円の買い板を確認→ 割れたら逆指値で撤退。
IF-THEN(そのまま使える)
IF +1R(または+20円)達成
THEN 50%利確 → 残りの逆指値を建値へ
IF 抵抗帯(例:2,850〜2,860)にタッチし、板の売りが厚い
THEN 追加で50%利確(または全利確)
IF 上ヒゲ長い+出来高スパイクが出現
THEN 成行で半分以上を利確、残りはトレーリング
IF 先行利確に届かず失速
THEN 直近押し安値−5円で自動撤退(逆指値を事前発注)
OCO/逆指値のセットアップ
- OCO:
指値(先行利確)+逆指値(損切り)を同時に出す - 先行利確ヒット後:逆指値を建値へ即変更
- 板薄やイベント時:成行優先(滑りより生還)
目標値の決め方(カンタン)
- 前日高値/安値
- 価格帯別出来高の“山”の上端/下端
- 直近で何度も止まった価格(水平線)
→ 2つ以上が重なる帯は強い抵抗=利確候補。
チェックリスト(エントリー前10秒)
- 先行利確:
+1R / +◯円は? - 最大狙い:抵抗帯
◯◯〜◯◯円は? - 撤退ライン:
直近押し安値−5円orEMA20終値割れは? - OCO発注済み? 先行利確後の建値移動は即時?
- 板:近距離の売り壁は?(+10〜15円以内/サイズ)
つまずき→対処
- 「半分だけ」ができない → 自動でOCO。約定メール/アプリ通知をON。
- 目標を伸ばしすぎ問題 → +1Rに固定して“達成感”を先に。
- 戻りで握りつぶす → 先行利確後は建値割れで強制終了(逆指値)。
まとめ
- 半分だけ早めにで“利益の消滅”を防止。
- 目標値と逆指値を事前固定し、OCO+建値移動で自動化。
- ボラ大の銘柄は幅を現実的に(10〜15円回転、朝イチは+30円優先)で、迷いをゼロに。
免責:本記事は学習目的の一般情報です。投資判断はご自身の責任で行ってください。
