今回は、大林組(1802)で「一度は小さく損切りしてから、落ち着いて入り直して取り返した」短期スイングのトレード記録です。2,872円→2,846円で約▲0.9%の損切りをしたあと、2,840円→2,900円、2,910円→2,965円と2回の利確につなげることができました。
高市首相の国土強靭化やインフラ投資の流れも意識しつつ、「国策テーマに乗りたい気持ち」と「一度損切りしたあとに冷静に入り直せるか」という、自分のメンタル面も含めて振り返っています。
1. 取引サマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | 大林組(1802) |
| 取引区分 | 短期スイング(国土強靭化関連) |
| 1回目 | 2,872円 → 2,846円(100株)約▲0.9%、−2,600円(損切り) |
| 2回目 | 2,840円 → 2,900円(100株)約+2.1%、+6,000円 |
| 3回目 | 2,910円 → 2,965円(100株)約+1.9%、+5,500円 |
| トータル損益 | +8,900円(−2,600円+6,000円+5,500円) |
2. 事前シナリオ
大林組(1802)を監視銘柄に入れていた一番大きな理由は、「高市政権×国土強靭化」という国策テーマとの相性の良さでした。
国土強靭化・防災減災では、老朽インフラの更新や、河川・港湾・道路の補修といった土木案件が継続テーマになっています。国の方針も「壊れたら直す」から「壊れる前に直す」へとシフトしており、土木比率が高い大手ゼネコンは中長期的に受注の土台が固いと考えていました。
さらに、GX/脱炭素や防衛関連インフラ、半導体工場・データセンターの国内回帰、万博・IR・都市再開発なども、大手ゼネコンが関わりやすい領域です。ZEB/ZEHや再エネ設備、省エネ改修、大型再開発、滑走路・港湾・弾薬庫整備、クリーンルームや電力増強といった案件は、いずれも「規模が大きく、大手しか請けられない仕事」です。こうした政策テーマと民需の両方を背景に、「大林組は中長期で追いかけたい銘柄だな」という前提がありました。
テクニカル面では、11月14日時点の日足チャートで、移動平均線が MA5 > MA25 > MA75 ときれいな順行の上昇トレンドを形成していました。ローソク足も+1σの上側をバンドウォーク気味に推移していて、「押し目さえ間違えなければ順張りで乗りやすい形」と判断していました。
前日の急伸のあと、いったん−1σ〜ミドル(25日線)にタッチしてから反発する動きが出ており、「2,86x〜2,88x 円付近なら、リスクリワードのバランスが良い押し目になりそうだ」とイメージしていました。実際のエントリーは、VWAP±数円となる2,872円に指値を置き、逆指値は直近押し安値を少し割り込む 2,848円、利確は+2σ〜直近高値手前の 2,940円というOCO-IFDでセットしていました。
モメンタムの面でも、
- MACD:ゼロラインを上抜けた直後で、陽転したヒストグラムが拡大し始めたところ
- RSI:一度60台から50前後まで冷やされてから再度上向きに転じたところ
という形で、「過熱し過ぎずに、もう一段上を狙える初動」と見ていました。加えて、板も厚くスプレッドも狭かったため、100〜300株単位での出し入れがしやすく、「逆指値がちゃんと機能する安心感」もありました。
地合いとしては、11月14日に日経平均が最高値をつけた後、18日には一時5万円を割り込むなど不安定な動きが続いていました。その中で、「指数が崩れても、国土強靭化などの政策テーマに沿ったゼネコンにはある程度資金が残るのではないか」という仮説もあり、日経のボラティリティを許容しつつ、大林組で押し目を拾いにいくシナリオを描いていました。
この段階では、「まずは小さく入って、損切りラインを決めたうえで、2,96x〜2,98x 辺りまでの上昇を狙う」というイメージで臨んでおり、まさか一度損切りしてから入り直すことになるとは正直思っていませんでした。
3. エントリーと1回目の損切り(2,872円→2,846円)
最初のエントリーは、2,872円で100株入りました。事前に決めていた逆指値は2,848円で、直近押し安値を少しだけ割り込む位置です。「ここまで下がったらいったんシナリオ崩れ」と考え、小さく負けて撤退する前提で入っていました。
実際には、その逆指値があっさりヒットし、2,846円で約▲0.9%(−2,600円)の損切りになりました。正直なところ、約定した瞬間の気持ちは「もったいなぁ…」です。タイミングも悪く、「結果論だけ見ると、損切りなんて設定しないほうがよかったじゃん」と感じてしまう場面でした。
ただ、この「結果論で見ると損切りしないほうがマシに見える」というのが、損切りの一番つらいところだと思っています。たまたま戻っていったチャートだけ切り取ると、損切りが“無駄だったように見える”のですが、同じことを繰り返していくと、いつかは大きな含み損を抱えて動けなくなるパターンにハマります。
今回は金額ベースでは−2,600円の小さな損失でしたが、「シナリオとラインを決めて、その通りに一度切ることができた」という意味では、まずはルール通りの行動ができた1回目だったと捉えています。
4. 2回目・3回目の入り直し(2,840→2,900/2,910→2,965)
一度、2,872円→2,846円で損切りしたあとも、「大林組自体のシナリオが完全に崩れたわけではない」と感じていました。国土強靭化やインフラ投資というテーマはそのままで、チャートも大きくトレンド転換したというよりは、「いったん押し目を深く入れてきた」という形に見えたからです。
そこで2回目は、エントリーのイメージを少し変えました。まず、「小さく入って様子見→伸びたらもう一回」という考え方に切り替え、エントリー位置も2,840円と、1回目より一段下にずらしました。地合いも不安定で、「日経が崩れたら損切りになっても仕方ない」という前提で、無理にロットを積まずに入り直しています。
2回目は2,840円で100株エントリーし、2,900円で利確。約+2.1%、+6,000円のトレードになりました。ここでは、「一度損切りしてから冷静に押し目を待ったこと」と、「深追いせず、決めていた利確ラインでしっかり手放せたこと」が良かった点だったと感じています。
その後、値動きと地合いを見ながら、もう一度だけチャンスを取りに行きました。3回目は2,910円で100株エントリーし、2,965円で利確。約+1.9%、+5,500円のトレードです。こちらも、最初から「伸びた分だけを取りにいくイメージ」で入り、欲張って長く持ちすぎないことを意識しました。
結果として、大林組は
- 1回目:▲0.9%(−2,600円)の損切り
- 2回目:+2.1%(+6,000円)の利確
- 3回目:+1.9%(+5,500円)の利確
と、「最初の小さな損切りを受け入れたうえで、入り直してトータルで+8,900円を残せた」トレードになりました。
5. 良かった点
今回の大林組のトレードで一番良かったのは、「一度ちゃんと損切りしてから、落ち着いて押し目を待てたこと」です。2,872円→2,846円の損切り自体は約▲0.9%・−2,600円のマイナスでしたが、そこで一度ポジションをフラットにしたからこそ、その後の2,840円や2,910円といった、より有利な位置で入り直す余地が生まれました。
また、地合いがかなりきつい中でも、「最初に決めた利確ラインでちゃんと売り切れたこと」も良かった点です。2回目は2,840円→2,900円、3回目は2,910円→2,965円と、どちらも事前にイメージしていたゾーンで利確することができ、「もっと上がるかも」という欲よりも、ルールを優先できました。
あらためて感じたのは、「エントリー時に損切りと利確のラインをすべて決めておいた方が、精神的にかなり楽になる」ということです。OCO-IFDで出口まで先に決めておくことで、地合いが荒れていてもザラ場で迷う時間が減り、感情ではなくルールに沿って淡々とトレードできたと感じています。
6. 反省点・次回への改善
今回の大林組のトレードはトータルで+8,900円の利益になりましたが、「うまくいったからこそ気をつけたい点」もいくつかありました。
まず、1回目のエントリー(2,872円)は、今振り返るとやや中途半端な位置だったと感じています。VWAP±数円という条件には合っていましたが、結果的にはそのあともう一段下の2,840円台まで押しており、「最初からそこで待っていれば、わざわざ−0.9%の損切りを挟まずに済んだ」チャートでした。VWAPだけでなく、「どこまで押してもおかしくないか」という値幅イメージを、もう一歩深く持っておく必要があると感じました。
また、日経平均が高値圏から不安定な動きに入りつつあるタイミングだったこともあり、本来であれば「初動のロットは少なめ」「分割エントリー前提」で入る選択肢もあったと思います。今回はたまたま入り直しがうまくいきましたが、毎回同じように取り返せるわけではないので、「指数が高値圏のときほど、最初の1発目は慎重に」という意識はもっと強めておきたいところです。
さらに、2回目・3回目と連続で利確できたことで、「もう一度くらいは取れるのでは?」という感情に寄せてしまうリスクもあります。今回は3回目まででしっかり手仕舞いしましたが、今後は「同じ銘柄で入り直すのは最大2回まで」といった、自分なりの“深追い防止ルール”を決めておくのもありだと感じました。
7. 今回のマイルール
今回の大林組のトレードから、今後に活かしたいマイルールは次のようにまとめました。
一度損切りした銘柄に入り直すときは、必ずエントリー位置を有利側(より下)にずらし、ロットは無理に増やさない。日経が高値圏で不安定なときは、「同じ銘柄への入り直しは最大2回まで」と決めて深追いしすぎない。
あわせて、
エントリー時点で「損切りライン」と「利確ライン」をOCO-IFDで決めておき、ザラ場で迷わないようにしておく。
という、これまでの損切り・利確ルールの大切さも、あらためて再確認できたトレードでした。
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※本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
